濃厚スパイシー、特製“味そラーメン”。
千寿 TEXT/YUSUKE TOKOSHIMA, PHOTO/NAOKO TAKAHASHI札幌の中心部から少し外れた雑居ビルの地下1Fにあります。店主の青山さんは洋食店で勤務した後、札幌の老舗ラーメン店で修行し独立しました。お昼時ともなれば、ビジネスマンたちでお店が一杯になり、あっという間に行列が。その列に、どこで知ったのか修学旅行生が加わることもあります。開業から12年、今ではすっかり札幌を代表するお店になりました。「遠方から訪れるお客さまもいらっしゃる。期待を絶対に裏切れない」。美味しくて当たり前のプレッシャー。今日も素材のコンディションをじっくりと窺いながら、仕込みの準備に取りかかります。
味そラーメンは730円。豚骨、鶏に魚介類を合わせニンニクや生姜をたっぷり使ったスープは、洋食の手法を取り入れたというなんとも深い味わい。山椒などの独特のスパイスが香ります。麺はスープとよく絡み、コシと弾力がある中太玉子縮れ麺。薄味に仕上げた煮卵と、とろっとろになるまで煮込んだ厚みのあるチャーシュー、ネギ、メンマが添えられます。店主のこだわりの結晶です。