地元民ならここへ行く。
札幌ならこのラーメン屋 5選 PHOTO/NAOKO TAKAHASHI1000軒以上のお店がひしめくラーメン激戦区、札幌。定番のみそ味をはじめ、豚骨、魚介系、家系など、あらゆるラーメンがそろっている街。いつも行列ができているランキング常連店から、知る人ぞ知る隠れた名店まで、美味しいお店もたくさんあって、もはや北海道観光でも外せないご当地グルメ。今回は、そんな札幌ラーメンのお店の中から、特に地元で愛されている5軒ご紹介します。よみもん社調べによる独自の5選。ぜひお楽しみください。
千寿
おすすめは、みそラーメン。豚骨・鶏がら・魚介でとったスープに、ニンニクや生姜がたっぷりと入り、山椒などのスパイスも薫る。洋食の手法をとりいれた深い味わいです。麺はコシと弾力があり、スープとよくからむ、中太玉子縮れ麺。薄味に仕上げた煮卵、そして、とろっとろになるまで煮込んだ厚みのあるチャーシューもたまりません。
王将ラーメン
おすすめは、チャーシューメン。その他の具はネギだけという潔さで、チャーシューの魅力を存分に味わえます。あつあつのスープで、薄ピンク色のチャーシューに最後の熱が通り、味もしみこんで食べごろに。噛むほどに肉の甘みと旨みがあふれます。スープは鶏ガラをベースにしながら、豚骨、荒削りの鰹節も贅沢に使用。ラードは、クセがない製菓用のものを使っており、あっさりなのに後をひくコク。計算しつくされた一杯です。
麺屋 雪風 すすきの本店
おすすめは、濃厚味噌ラーメン。赤味噌と白味噌をブレンドしたものを豚骨と鶏白湯で仕上げたスープは、上品でいて力強く濃厚。お米でわずかにとろみをつけているので、スープと麺がよくからみます。具は、半熟の味つけ玉子、豚バラと鶏モモの自家製チャーシュー、白髪ネギに水菜、そして、揚げた細切りのポテト。多彩な旨味が一杯の中でひとつにまとまり、雪風にしかない特別な味を作り出しています。
一徹
札幌ラーメンといえば、味噌が定番ですが、このお店で常連客が注文するのは、正油ラーメン。出てくるのは、正油ラーメンのイメージを覆す白濁したド直球の豚骨スープ。濃厚な味わいでありながら、口当たりはなめらかで、豊かな風味が口の中でやさしく広がります。麺は、たまごの比率が少なめの懐かしい味。このこぶりな丼には、かつての名店の味を再現したいという店主のこだわりと想いが凝縮されています。
糸末
半世紀ほど前に開店し、札幌味噌ラーメンの礎を築いた初代「糸末」。その味を引継いで2013年にオープンしたのが今の2代目「糸末」です。おすすめはもちろん、札幌ラーメンの元祖とも言うべき「味噌ラーメン」。創業者の妹であるおかみ直伝のブレンド味噌を丁寧に手で練り上げています。スープはトンコツと鶏ガラ、鰹、昆布などをブレンド。こくがあってあっさりとした、札幌ラーメンの歴史が感じられる一杯です。
