ただの“観光スポット”と侮るなかれ。

白い恋人パーク

TEXT/YUSUKE TOKOSHIMA, PHOTO/NAOKO TAKAHASHI

「白い恋人」といえば、誰もが知る北海道・札幌を代表するおみやげ。サクッと焼いたラングドシャークッキーに、クリーミーなホワイトチョコレートの絶妙なおいしさが人気のお菓子です。「白い恋人パーク」は、そんな白い恋人の製造工程の見学や限定スイーツ、お菓子作りの体験が楽しめるお菓子のテーマパーク。いざ、足を踏み入れてみると想像しえなかった見どころが隠されていました。

入館料600円(大人)で見学できる“ファクトリーウォーク”は、白い恋人の製造ラインのほかにも、チョコレートにまつわる貴重なコレクションを見学することができます。まず、現れたのはイギリス最大級の陶器メーカー・ロイヤルドルトン社製の噴水。1870年頃につくられた大変貴重なもので、水中からの灯りが幻想的な空間です。“チョコレートカップコレクション“には、18世紀頃、飲むチョコレートが貴族の間で親しまれていた当時のカップやポット、チョコレートのさまざまなパッケージラベルなど、大変貴重な品々が並び、その豊富な展示数に驚かされます。

19世紀当時のイギリスのチョコレート工場を再現した“チョコ・タイムトンネル“を抜けると、いよいよ白い恋人の工場見学ゾーンへ。年間約460,000枚の白い恋人がつくられるという製造ラインが公開されています。焼きたてのラングドシャークッキーにチョコレートをサンドする様子や個包装など、製品ができあがるまでの様子や厳しい品質管理を知ることができます。ちなみに原料である小麦は、100%北海道産の“きたほなみ”が使用されており、白い恋人は名実共に北海道スイーツなのです。

最上階の4Fには、お菓子作り体験工房やオリジナルスイーツが楽しめるカフェを併設しています。イギリス製のアンティーク家具に囲まれながら、ここでしか味わえない“白い恋人パフェ“を。そして、無料で見学できる展示ゾーン“昔の子どものおもちゃ箱“も必見です。ガラスのショーウインドウには、テレビ番組の企画で鑑定額5,000,000円の値をつけたブリキのおもちゃをはじめ、アンティークなぬいぐるみや、模型などが所狭しと並べられています。おもちゃ以外にも、昔懐かしい雑貨や家具や著名なスポーツ選手のサインやグッズなど、コレクションの幅と豊富さに、見ていて飽きることはありません。「ご家族や女性向けと思われがちですが、男性の方でも楽しめますよ」と、案内してくれた副館長の宮村さんは言います。いわゆる、“観光スポット“と侮るなかれ、その枠に納まらない驚きと楽しさが盛りだくさんです。

白い恋人パーク

札幌市西区宮の沢2-2-11-36
TEL.011-666-1481
営業時間
白い恋人パーク/9:00~18:00(最終入館受付 17:00)
ショップ・ピカデリー/9:00~19:00
キャンディ・ラボ/9:00~19:00
※年末年始及び不定期にて営業時間を変更する場合があります。
[イルミネーション]
点灯時間/16:30~19:30
    ※3/22まで
料金/高校生以上600円、中学生以下200円、3才以下無料
休館日/年中無休
www.shiroikoibitopark.jp/